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徒然暇つぶし日記   

原点回帰とは 2

[タグ] ゲーム
ゲーム
『FINAL FANTASY Ⅸ』
前回の記事を書いた後、FF9について少し調べてみたのだが、そもそも「原点回帰」「クリスタルの復活」を直接結び付けること自体が間違いだったようだ。「クリスタルの復活」は、あくまでも数ある「原点回帰」要素の中の一つであり、「原点回帰=クリスタルの復活」というわけではないらしい。「原点回帰」というのは、等身のデフォルメ化や王道ファンタジー路線への回帰といった、概ね「6」~「8」との対比を意識した要素に加え、各所に見られる過去作のセルフオマージュ的な要素のことを指しているのだという。なるほどそれならオマージュの一つとしてラスダンでのクリスタルのポッと出にも納得がいく・・・なーんてことはなく、やはり「クリスタル再び」といったキャッチコピーや、でかでかとクリスタルが描かれたタイトルロゴには疑問を抱かざるを得ない。なぜクリスタルをそんなに前面に押し出す必要があったのだろうか。何の捻りもないけど、タイトルロゴには素直にクジャでも描いとけば、作品自体の印象はだいぶ変わったと思うんだけどなあ。
次に育成・戦闘について。アビリティシステムは、「6」の魔石システムを魔法だけでなくアビリティ全体に拡張して、魔石やマテリアといったアビリティ専用アイテムを排除した感じ。通常の装備品からアビリティを抽出するという発想は、単純ながらかなり画期的なシステムなんじゃないかと思う。装備品にアビリティを付与することで、装備を強くするたびに新しいアビリティを習得していくことができ、育成面に関しては装備品の管理のみで済ませることができる。また、装備品ごとに装備可能キャラが違うため、装備品に付与するアビリティの違いによってキャラに簡単に個性を持たせることができる。その上、豊富なアビリティを自由な組み合わせでセットすることができるため、敵に対応して付け替えるだけで戦略の幅も広がる。このように、シンプルかつ自由度の高いアビリティシステムはなかなか評価が高く、他のゲームでももっと採用されてもいいぐらいである。しかし、それを全て台無しにしているのが戦闘のテンポの悪さである。戦闘システムは、FFの代名詞とも言える単純なATBなのだが、魔法や技の演出が長ったらしくてもっさりしており、その間にもしっかり時間が経過し続けるという致命的な欠陥があるのだ。敵味方問わず演出の長い技が放たれると、演出が終わるころには他のキャラのATBゲージが溜まりきって行動の順番待ち状態になってしまうのである。ATBの特徴を完全に潰しているこのクソ仕様のため、FF9の戦闘はたびたび「渋滞ATB」と揶揄される。また、プロテスなどの時間制限のある補助魔法は、長い演出によって効果が発揮される前に切れるのが当たり前であり、逆にリジェネなどの時間経過で効果が適用され続けるものは、長い演出一つでかなりの効果が期待できる。「いつでもリジェネ」というアビリティをセットしていると、誰かが行動するたびにかなりの量が回復するため、渋滞ATBも相まって「味方が大ダメージを受けたのを確認してケアルガを選択したのに、行動が回ってくる前にリジェネで全回復していた・・・」なんてことがよく起こるのである。FF9がヌルゲーと言われる所以の一つはここにある。技の演出が長くなる終盤ほど能動的な回復が必要なくなるという謎仕様、どうにかならなかったのだろうか。
そして最後にストーリーについて。ここまでネガティブな感想が多めだったが、ストーリーに関しては、これまで挙げた欠点を全て許せるくらいに素晴らしいものだった。俺自身、RPGで一番重要視しているのがストーリーだからというのもあるが、アレクサンダーの召喚やダガーの断髪など印象的なシーンは多く、エンディングについてはシリーズ屈指の出来だという評価をよく見る。ファンタジー路線の絵本のような世界観や個性ある魅力的なキャラによって彩られる優しく切ないストーリーは、まさに俺の好みどストライクで、最後まで引き込まれっぱなしであった。
このようにクリスタルの扱いに目を瞑って考えると、世界観の「原点回帰」は割と成功しているように思えるが、それは単に好みの問題で都合良く捉えてしまっているだけである。「原点回帰」というテーマに疑問を抱いているユーザーが多いという事実が全てを物語っており、結局のところ「原点回帰」という言葉が無駄な語弊を生んでしまったというだけの話なのだろう。そんなわけで、総評としては「特に目新しい要素もなくゲームとしては新鮮味に欠けているが、ほのぼのとした暖かい世界観と王道ながらも感動的なストーリーが何よりの特徴となっている作品」という感じである。やっぱりRPGといえばストーリー。別に「6」とか「7」のSFチックな世界観が嫌いなわけではないけど、どちらかと言えばファンタジーな雰囲気の方が俺の好みなので、同じ路線のゲームを他にももっと作ってほしいものである。一応、「光の4戦士」や「BDFF」が「原点回帰」のコンセプトを引き継いでいることになっているらしい。最近「BDFF」の続編も発売されたばかりだし、これからもFFの派生作品によって「原点回帰」が受け継がれていくことに期待したい。
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  1. 2015/06/14(日) 03:46:49|
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